昭和63年(う)第680号
上申書
殺人等被告人 折山敏夫
頭書被告事件につき、逮捕拘留期間の取調べがどのように行われたのか、以下のように意見を上申いたします。
平成2年6月4日
東京高等裁判所第二刑事部御中
警視庁代用監獄136日間の記録 ・ 目次
1. 逮捕(7月16日)
深夜の待ち伏せ 逮捕状 引き回しの恐怖 裸体検査 22時間ぶりの食事 眠れない
2. 拘禁(7月17日)
独房入り 窓のない部屋 取調技術①弱みにつけこむ 取調技術②罵倒制圧 取調技術③服従させる
3. 当局のシナリオ
マスコミとの合作劇 強制捜査着手の事情 事件の構図 田園調布で喧嘩した 取調技術④挑発する 取調技術⑤理詰め説得
4. 共犯者(逮捕第1週)
隣室の声 矢ケ崎氏が叫ぶ 妻や友人を逮捕する 200名からの事情聴取 預金がおろせない
5. 情況証拠
通帳と印鑑を所持していた理由 5年前の佐藤の立場 300万円の入手先 取調技術⑥決めつける 取調技術⑦おだてる
6. 心当たり(逮捕第2週)
7. アリバイ主張(逮捕第3週)
福岡で佐藤と会った 裏づけ調査させるには 取調技術⑧かく乱する
8. 検事交代(8月7日過ぎ)
9. マスコミ恐怖(再逮捕第1週)
取調技術⑨恐怖心を煽る 土台の下に埋めた? 日航機墜落 詐欺容疑を認める
10.刑事が味方?
11.絶望状況(再逮捕第2週)
12.検事のトリック(8月21~24日)
13.訴状
14.変死体の身元(8月25日~29日)
15.見納め
土壇場での対決 この世で最後 9月1日の取調べ 自白したのか
16.検事の翼下(9月初旬)
取調技術⑫泣き落とす 取調技術⑬利益誘導 再々逮捕容疑 またも逆転
17.先が見えた(9月中旬)
取調技術⑭肉親の情を利用 三浦和義氏逮捕の日 極刑に処す 録音テープ
18.本件逮捕(9月21日~10月13日)
面通し 取調技術⑮欺す 嘘つき検事、町田 仲間割れ 起訴の日
19.留置場
20.起訴後勾留(10月14日~11月28日)
虚偽自白の理由 白石主任の心証 課長面談 同房者をスパイに 移監